2025年7月31日木曜日

西谷小学校 里山じかん~池づくりに挑戦~ (5月22日)

 

5月9日に、総合学習の授業で、担当の先生が子どもたちに「どんな里山にしたい?」と問い掛けました。

「動物、生きもの、植物がたくさんある」「輝いている里山」などの声があがり、

「そしたらどうすれば生きものや植物がたくさんある里山になると思う?」

「今自分たちに何ができるだろう」との問いかけに子どもたちから様々な意見が出て考え合ったそうです。

今自分たちにできることは、「すみか(水場や巣箱)をつくること、ごみ拾いをして生きものの環境を整えること」と意見がまとまり、「じゃあ水場はどうやって作る?」

「穴を掘る!」との声から、やまもり山里で実行することに!!5月22日のことです。

シライトソウさんも
ジャコウアゲハのあかちゃんたちも聞こえているかな。

お山じゅうにぎやかな子どもたちの声が聞こえてきました。


入口では、里山で注意してほしい生きものたちのかかわりかたと、こまめな水分をとることなど話をしてから足を進めました。

あちこちでタケノコが巨大な高さに伸びているのを発見して「おぉ」「でか!」と声をあげていた子どもたちです。

ここはどうかな
この場所はどうかな

生まれも育ちも西谷地域で、小さい頃は、やまもり山里で虫とりをしたり、ずりで遊んだり、山をかけまわっていたナカさんから、昔はこの場所も池と田んぼだったことなど、かつての里山のお話しを聞きました。その後、池づくりをする場を子どもたちが選びました。
5年生から「5年生班、6年生班で分かれてやろう!」との声が!
今年度から完全複式になって、いつも一緒に学びあっている子どもたちです。
おぉ、挑戦だなと、おとなは子どもたちを見守ることを大事にかかわりました。

5年生班。泥の中に何度も足をすくわれ身動きが取れなくなって、「ギャー」、「ウワー!」「もういやだー!!」服に泥がついて気にする子も。ありゃりゃ。

その隣で黙々と掘り続ける子たちもいれば、「泥団子に最高の土や!」と、泥団子をつくりはじめる子も^^クモなど生きものが出てくると、飛ぶように見ていました^^

おとなは、池づくりの完成はどうなるか、先行きが気になるところですが、いえいえ。
子どもたちがどろんこになって、全身で池づくりを通して学ぶこれからが楽しみでいます。泥沼にはまった長靴を抜く身体の動きも経験からわかってきますね。スコップで掘るコツも。早速、はまらないように木を探して乗ることを考えた子もいましたよ。

さてさて、6年生班は、こつこつと取り組んでいました。にぎやかな5年生を気にかけて「だいじょぶかな」と言うおねえさんも。優しいですね。

スコップの扱いに慣れている子が友だちに伝えていました。みんなどんどん掘るコツをつかんでいっていました。

「キャー!!」ミミズが出てきてびっくりしたようです。ミミズもびっくり。

セトウチサンショウウオの成体を発見して、みんなで観察しました。うれしい出会いがありましたね。予想できない生きものたちの出会いも楽しみです。

泥団子をプレゼントしてくれました。ありがとう。


5年生のみんなが格闘した結果の写真
ドロドロの土を掘るのって大変だったね。

6年生のみんなががんばった池づくり挑戦1日目の写真

泥の中の足跡ががんばりを物語っています^^

みんなお疲れ様!!




西谷小学校 里山じかん (4月)



西谷小学校の5、6年生が、1学期に総合学習の時間で「里山」をテーマに学ぶということになり、担当させていただくことになりました。
こどもたちの声を聴くことを大切にしながら担当の先生と共に授業の展開をつくっていきたいと考えました。
なによりも、まず、子どもたちが里山でのびのびからだを動かして、楽しんで過ごしてほしいです。
心動かされる体験を通して、自然に興味をもつきっかけに、また一人一人にとって里山が身近な存在となってくれたらうれしいです。

西谷小学校3、4年生は、毎年環境体験学習で丸山湿原群で学んでいます。(連続した学びとなればと思います。)今年5年生のこどもたちは、昨年度西谷地域で開催された『ひょうご里山フェスタ2024』を通して、やまもり山里で里山整備を体験した子どもたちでもあります。(写真は、昨年やまもり山里で竹を伐ったり、除伐をしたりした時の様子)

           

4月には、社会の授業で、「森林とわたしたちのくらし」の単元で荒れた森と整備された里山の違いを比べて、山守制度について学んだそうです。
◇山守制度とは、森林の所有者にかわって地域住民が森林の管理を行う、奈良県吉野地方独特の制度とのこと。
やまもり山里の名も、山の守り人、山守の意。
学校の裏にあるやまもり山里に行ってみようとの展開で4月25日に来てくれました。


西谷認定こども園に通っていた子どもたちにとっては、懐かしい場所でもあると思います。
幼児期にずりをした、「頂上の道まで行く?」と聞くと、「行く!!」と乗り気の返事が返ってきました^^

ずりずり、いけるかなぁと内心子どもたちの反応を楽しみにしていたのですが、みんな立って歩いて余裕感たっぷりでただの下り道になっていました。
5、6年生になったんだもんね、そりゃそうだ。

「ウォーフォー!」と叫んで、野生動物出現!!
「もっといたい」「遊びたい」と子どもたちの声にやまもり山里さんもうれしい気持ちになっている気がしました。

タケノコも次々発見して、道具は何もなかったけれど自力で掘ってお持ち帰りでした^^




2025年7月17日木曜日

暑中見舞い申し上げます

 今年もひどい暑さが続いておりますが、お元気ですか?

やまもり山里では、定例作業はかわらず行っていますが7月と8月は暑さ対策のため時間を9時~12時に変更しました。

7月13日日曜日の定例作業の日も熱中症に十分配慮して、こまめに水分、塩分をとりながら無理のない活動に努めました。

湿地は干上がっている場所があり、まだハッチョウトンボにも会えていません。

元気なのは、草たち?生き生きと育っています。草花の種も落ちましたので、遊歩道沿いの草刈もどんどん進めていきます。あぁ、向こうの旧田には、草の中にハンノキの青々とした葉が拡がり、抜いてもまだまだ残っているセイタカアワダチソウがすくすく生えてきているのが見えます😢

遊歩道から優先に草刈り、草刈りと。

整備班の皆さんは、あちこちまた生えてきている再生竹の処理をしてくださりました。
長年竹の伐採を継続し続けていますが、調べますと、竹たちはダメージを回復させようと地下茎をそのまま地表に伸ばして再生竹になるそうです。竹1本は再生竹約200本に相当!?という資料もみました(驚愕)
枯れた竹の片付けもおつかれさまです!

アリマウマノスズクサの上にばっさり倒れた木を発見!アリマウマノスズクサたちは大丈夫でしたね。

小川へ向かう道にも草に埋もれた倒木がありました。
処理しやすいように草刈をして

倒木処理を終えました。

草刈りをしていると、あちらこちらでナツツバキ(夏椿)の花が落ちていて、愛らしい姿にほっと癒されました。1日で落下してしまう前に見てみたいと思いながら首が折れそうなくらい見上げますけれど未だ叶わずです。

山せんせいに教わってから気づくようになりましたハエドクソウ(蠅毒草)の花。
かわいらしいです。名の由来は、全草を煮詰めてハエ取り紙を作ったそうな。
葉や根には毒性があるそうです。

下の湿地は先月までは、チゴザサ(稚児笹)で真っ赤になっていましたが、ヌマトラノオ(沼虎の尾)もひろがってきました。

その先にオトコゼリ(男芹)も開花し始めていました。

湿地内はクモたちのお食事パラダイス?


オミナエシ(女郎花)もつぼみをつけ始めていました。

6月に開花したササユリ(笹百合)も果実に。花の香りが懐かしいです。

カエルくんも暑さの中じっとしていました。

モリアオガエルさんは、近づく私を見てどんどん木の上に登って行ってしまいました。
(写真中央:モリアオガエルさんのシルエット)

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7月16日水曜日は、どしゃぶりの雨が9時過ぎにはあがり4名で作業を行いました。
木陰の道に立つと気持ちのいい風が通っていきました。

作業をしていると蒸し暑さがからだにこたえます。
日陰で除伐をしたり、

伐採したヒノキの葉を道に敷いたり、

ひたすら草刈りをしたりしました。

ヒナノシャクジョウも顔を出し始めていましたよ。

西谷小学校の5年生が作った池も13日には水が大分なくなってきていましたが、雨がしっかり降ったのでよかったです。
6年生がつくった池(あまれはる池)もしっかり水が溜まっていましたよ。
今日も、オオシオカラトンボがビュンビュン飛んでいました。


最後になりましたが、遊歩道の修繕のお知らせです。
昔、棚田だった場所が侵食し土壌も崩れ、谷になりかけてきていました。そのことで、そばの遊歩道も危険だったのですが、この度、(財)西谷自治振興の皆さんが7月8日に丸木橋をかけてくださりました。足元に気をつけてお通りくださいね。