2025年10月1日水曜日

秋分を過ぎサワギキョウ群落の見頃も過ぎ・・・ 



サワギキョウ群落が見頃だったお写真です。(9月14日撮影)
 
全体の見頃は、9月8日~といった状況でした。

9月14日の定例作業では、長年西谷にお住まいで引越しをされてからも、北摂で観察会や、希少な植物や木を守る活動をされている方にお会いしました。目の前に咲きひろがるサワギキョウ群落を見ながら、数千年のちに芽吹いた植物や、芽が出るまでの経過の感動的なお話をお聞きし、サワギキョウらが咲き始める前はどうだったかお尋ねされました。ナカさんが子どもの頃遊んでいたときは65年以上前くらい、サワギキョウは生えておらず田んぼだった。兵庫県が都市計画のため購入し、計画が流れて耕作放棄地になって、ナカさんや前代表あきちゃんが2015年足を踏み入れた際は笹まみれでハンノキが生えていたお話しでした。地域の方からはこの土地を開墾された方でお話を伺える方はもういないと思うと聞いております。何年眠って芽吹いたかは特定できませんが、改めてこの地で生きていた植物たちだとしたら、その種の存在を思うと、かけがえのないことで、鳥や昆虫が種を運んだこともありえるかもしれませんが、今では、こうして人間たちの心を癒してくれる草花たちに感謝いっぱいの気持ちになりました。

前にサワギキョウの背の高さが気になって背比べをしたままだったので測ってみました。
179.5センチかな。
耳元でブーっと羽音がなってちらりと見るとハナバチ(コマルハナバチ?)さんが蜜を吸っている所でした。



ヒョウモンチョウ2羽はサワヒヨドリの密を吸っていたかと思うと、おにごっこのように飛び回っていました。求愛中なのですね?すごい速さで追いかけています。

          
まん丸おめめのかわいいセセリさん(チャバネセセリ?イチモンジセセリ?わたくしは同定できず)も蜜を吸っていました。

作業はまず!モミジの木に木が生い茂って暗くなっていたので、周辺の木々を除伐をしました。(芽が出てきたのを発見してからずっと気を付けて草刈をしてくれてありがとうございました)
モミジ周りのソヨゴ、ウラジロガシを伐採しました。

お片付けをして
モミジと、ホウノキの間が通り抜けられるようになりました。

 前回の続きで、旧田の草刈を進めました。

竹林へ行くと、足元にフジのツルがたくさん。再生竹もまた多く出てきていたので、伐採しました。巻き付いた木を枯らしてしまうツルたちは、見つけたらその場で切ることは欠かせません。

photoby段取八分さん カエルくん

竹の伐採もこつこつ。

昨年からツルリンドウの群生が急激に減ってしまい、寂しかったけれど、ぽつぽつと開花しているものに出会えました。
竹林で真っ先に目を奪われたキノコ

photoby アサクラさん
マントカラカサタケではとお聞きしました。
下のひらひらのスカートのような部分に触れると、ワンタンの皮にそっくりでした。カサは、シフォンケーキのような感触、おいしそうなケーキに見えてきました。
ひらひらの部分はツバと言うのですね。

最後になりましたが、この日道具小屋にもマダニを発見し、作業中も段取八分さんのそばで発見されました。虫よけスプレーは入念に、マダニ対策もしっかり行って作業を行っています!作業終了後は必ず全身を払ってマダニがついていないか確認して帰るように気を付けます!
山歩きをされる方は、長袖、長ズボン、足を覆う靴をお履きの上、肌の露出は控えて草むらや藪の中に入ることもお控えくださいね。















2025年9月30日火曜日

8月はもうとうに過ぎ・・・

8月はとうに過ぎ、熱中症や、マダニ対策、草刈りに明け暮れた汗まみれだった臭さと蚊にさされた跡も懐かしく、と呑気に振り返っている場合ではないのでした。

稲刈りをようやく終え、保存が溜まり続けていたblogと向きあっております。

今まですみませんでした😢

草花たちの見頃をお届けできず心苦しいですが少しずつアップをさせてください<(_ _)>

どんより曇り空にツクツクボウシの鳴き声が響きわたっていた8月23日の定例作業日のことです。

山に入るとあちこちにキノコが目につく日でもありました。


アミタケ?道なりに連なって出てきていました。

手のひらサイズがほとんど

前日は雨が降っていたのでした。
  
湿地では、キセルアザミが1本     

サワギキョウが少しずつ咲き始めていました。

根っこから抜きたいけれどセイタカアワダチソウ、笹刈りをコツコツと

竹林へ行くと、またもや元気に再生竹たちがのびのび出ていてびっくり。
夏といわば草刈りの日々ですけれど、竹たちもなのね、と驚愕でした。。。

           

小川のそばや、林内の端でシラヤマギクや

広場では、草刈りのタイミングでなのか今年は少ないですがオトギリソウを3株

オミナエシもまだ見ることができました。


2018年に、まーさんやよもぎ仙人、からやん、麦さん家族、みんなでやまもり山里の旧耕田を復活させようと米作りに挑戦して耕したところがあるのですが、
3年前からは、ミソハギが突然出てくるようになりました。(ずっと種が眠っていたのですよね)年々ひろがりをみせております。
9月2日には、ミソハギが、サワヒヨドリ、ヒヨドリバナに交じって、今年もにぎやかなお花畑になっていました。



サワギキョウ群落の湿地のなかも白のサワヒヨドリや

ピンクのサワヒヨドリもにぎわっておりました。

          
ヒヨドリバナは遊歩道沿いにも元気に飛び出しているので、歩かれる方はすみません。
綿毛になるまでできれば待ちたいと思っております。

他の湿地にもサワギキョウやサワヒヨドリの種が飛んだようで、昨年とは違う様子をみせてくれています。群落はどんどんひろがる予感です。


サワギキョウの花が3割ほど咲き始めていました。

              
なんだか変な匂いがするなぁと思ったら、8月23日に発見したキノコたちがぜんぶ真っ黒になって不思議な香りを漂わせていたのでした。名前は本当にアミタケなのか。
キノコのこともいろいろ知りたいです🍄























2025年7月31日木曜日

西谷小学校 里山じかん~池づくりに挑戦~ (5月22日)

 

5月9日に、総合学習の授業で、担当の先生が子どもたちに「どんな里山にしたい?」と問い掛けました。

「動物、生きもの、植物がたくさんある」「輝いている里山」などの声があがり、

「そしたらどうすれば生きものや植物がたくさんある里山になると思う?」

「今自分たちに何ができるだろう」との問いかけに子どもたちから様々な意見が出て考え合ったそうです。

今自分たちにできることは、「すみか(水場や巣箱)をつくること、ごみ拾いをして生きものの環境を整えること」と意見がまとまり、「じゃあ水場はどうやって作る?」

「穴を掘る!」との声から、やまもり山里で実行することに!!5月22日のことです。

シライトソウさんも
ジャコウアゲハのあかちゃんたちも聞こえているかな。

お山じゅうにぎやかな子どもたちの声が聞こえてきました。


入口では、里山で注意してほしい生きものたちのかかわりかたと、こまめな水分をとることなど話をしてから足を進めました。

あちこちでタケノコが巨大な高さに伸びているのを発見して「おぉ」「でか!」と声をあげていた子どもたちです。

ここはどうかな
この場所はどうかな

生まれも育ちも西谷地域で、小さい頃は、やまもり山里で虫とりをしたり、ずりで遊んだり、山をかけまわっていたナカさんから、昔はこの場所も池と田んぼだったことなど、かつての里山のお話しを聞きました。その後、池づくりをする場を子どもたちが選びました。
5年生から「5年生班、6年生班で分かれてやろう!」との声が!
今年度から完全複式になって、いつも一緒に学びあっている子どもたちです。
おぉ、挑戦だなと、おとなは子どもたちを見守ることを大事にかかわりました。

5年生班。泥の中に何度も足をすくわれ身動きが取れなくなって、「ギャー」、「ウワー!」「もういやだー!!」服に泥がついて気にする子も。ありゃりゃ。

その隣で黙々と掘り続ける子たちもいれば、「泥団子に最高の土や!」と、泥団子をつくりはじめる子も^^クモなど生きものが出てくると、飛ぶように見ていました^^

おとなは、池づくりの完成はどうなるか、先行きが気になるところですが、いえいえ。
子どもたちがどろんこになって、全身で池づくりを通して学ぶこれからが楽しみでいます。泥沼にはまった長靴を抜く身体の動きも経験からわかってきますね。スコップで掘るコツも。早速、はまらないように木を探して乗ることを考えた子もいましたよ。

さてさて、6年生班は、こつこつと取り組んでいました。にぎやかな5年生を気にかけて「だいじょぶかな」と言うおねえさんも。優しいですね。

スコップの扱いに慣れている子が友だちに伝えていました。みんなどんどん掘るコツをつかんでいっていました。

「キャー!!」ミミズが出てきてびっくりしたようです。ミミズもびっくり。

セトウチサンショウウオの成体を発見して、みんなで観察しました。うれしい出会いがありましたね。予想できない生きものたちの出会いも楽しみです。

泥団子をプレゼントしてくれました。ありがとう。


5年生のみんなが格闘した結果の写真
ドロドロの土を掘るのって大変だったね。

6年生のみんなががんばった池づくり挑戦1日目の写真

泥の中の足跡ががんばりを物語っています^^

みんなお疲れ様!!